「静内マガン越冬18シーズン観察記録」

   【越冬期間/平成24年(2012)12月18日〜平成25(2013)年2月28日】 
(73日間


 12.18、今季初渡来、牧草地で採食するマガン。この頃の採食環境はぎりぎりであるが、まだ良かった


12.24、たまたま日高山脈を撮影中、偶然ファインダーの中にマガンが入ってきた。日高山脈をバックに日高町豊田地区上空を新冠町より日高町方向へと移動する29羽
      (望遠で撮影しているのでマガンが近くに見えるが、実際は相当距離があり、肉眼では全く見えず。通常あり得ないラッキーショット)


12.28、昨シーズン、最も採食地として使用した北斗開発測量横牧草地で採食地するマガン。ここだけは海岸からの強風で積雪が少ないが、数時間単位で他の採食地へと移動する


1.5、新冠町高江地区、隆栄牧場で採食するマガン16羽。左側はオオハクチョウ (新冠町民の方からの提供写真〜感謝)


 
1.6、昨晩から再び降雪。積雪が少ない北斗開発測量横牧草地で採食するマガン48羽。エゾシカも採食していたがカメラを向けると逃走


 
1.13 新冠町泥火山、斜面の降雪量の少ない場所で採食するマガン24羽



 1.13 日高町富川東地区、沙流川河口域付近の左岸牧草地で採食するマガン27羽、ヒシクイ1羽の群れ (日高振興局提供)


 1.13 様似町様似川河口域で、マガン2羽が越冬している様子(浦河町S氏提供)




 平成24年12月18日、新ひだか町静内でマガンが越冬開始しました。 静内での越冬は、今シーズンで18シーズン目となります。



<お 願 い>

近年、マガンは越冬拠点を新ひだか町静内から新冠町方面へと移動させることが多く、 どこに生息しているかが分からない為、観察が出来ない日々が増えております。 マガン群れを発見された方は、お手数ながら下記までご一報下さい。 情報提供された方には、薄謝を進呈致します。
   
●電 話〜(090)9089-3502、(0146)42-7282 ●E-mail〜ta@tanioka.info ●住 所〜新ひだか町静内中野町2丁目6番38号 ●連絡先〜谷岡 隆
  


<御 礼>
平成25年1月14日現在、9名の方からマガンに関する情報提供を頂いております。 中には、写真提供2件、そして新冠町より自宅まで訪ねて教えて頂いた方もおり、誠 に有り難く、感謝にたえません。 引き続き、皆様方のご協力をお願い申し上げます。
                                         
平成25年1月23日現在、更に情報をご提供される方が増え、計13名の方から電話 情報及び写真提供4件などを頂いており、誠に有難い限りで感謝にたえません。 マガンは今シーズン、従来の北限、新冠町より更に北へと上り、日高町・沙流川、 そして浦河町、様似町まで越冬範囲を広げました。 毎日、新冠町大狩部牧場までは通っておりますが、とても一人では観察することは 不可能です。 皆様方の自然、環境問題、野鳥などへのご理解のお蔭で、何とか観察が成り立っ ております。引き続き、御支援を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。 どうぞ、よろしくお願い致します。



<今季越冬終了とお礼>
18シーズン目を迎えた新ひだか町静内を中心としたマガン越冬は、2月28日をもって終了したようです。 今季は、平成24年12月18日よりの73日間、かってない寒気と積雪もあり、マガンたちも従来の越冬パ ターンを大きく変化せざるを得なくなりました。 結果、生息場所を隣町新冠町にシフトさせるなど、予測のつかない越冬行動の連続で、観察も従来 とは違い随分難儀しましたが、終わってみると計17名のサポーターの方々から写真、生息情報等のご 提供を賜り、喘ぎながらも何とかシーズンを終えることが出来ました。 情報不足で困窮する自分に、次から次へと手を差し伸べて助けて頂く、他に例のない読者参加型? のサイト運営方式で乗り切ることが出来ましたことは、誠に有難い限りで感謝に堪えません。 また、マガン採食に際しましては、大狩部牧場様をはじめ、各牧場様には快く採食地としてのご提供を 頂いた結果、食糧確保が可能となり、無事に越冬を終えことが可能となりましたが、この間のご理解と ご協力にも厚くお礼を申し上げます。 以上、今シーズン、マガン越冬終了にあたり、ご協力賜りました多くの方々に心よりお礼申し上げます。 誠に有難うございました。