「静内マガン越冬19シーズン観察記録」
   【越冬期間/平成26年(2014) 1月18日〜平成26(2014)3月1日】 
(43日間


  
  12.26、日高町富浜地区で確認されたマガン4羽                                 



1月18日、厚真町浜厚真で今シーズン初めてマガンを確認

 厚真上空を飛翔するマガン群れ(163羽?)、午前11時49分、山口英芳氏提供


1月23日、むかわ町でマガン214羽を確認

 1.23. むかわ町上空を飛翔するマガン202羽(午後3時00分)                           1.23 飛翔するマガン 




1月29日、沙流川河口域で187羽を確認

 降雪量も少なく、ねぐらも至近距離で最適の越冬地。正面向こう側がねぐらとなっている沙流川河口



 2月1日、日高町富浜地区で210羽を確認



 2月4日、再びむかわ町田浦地区で、191 羽を確認


 2月6日、夕陽が染まる中むかわ町で採食するマガン、個体数計は206羽+4羽で210羽と変化なし


 2月8日午後5時23分、厚真町浜厚真の黒豆畑より、地上すれすれの低飛行でねぐらのウトナイ湖へと飛び出すマガン群れ


 2月13日午前5時56分、ウトナイ湖からの塒立ちで苫小牧市沼ノ端付近を通過するマガン群れ


 
2月14日、午後5時46分、ねぐらのウトナイ湖に舞い降りるマガン


 2月18日、発達した低気圧の通過で数日前に降雪があった。強風が吹き荒れる日高町富浜地区。この日マガンはどこでも確認できず






●12月25日〜ウトナイ湖の状況

●12月26日〜むかわ町の状況

●1月15.16日〜〜ウトナイ湖、むかわ町、沙流川中流域・河口域、厚別川の状況

●1月19日〜厚真町の状況




<御   礼>
平成26年1月28日午前6時25分、新ひだか町静内、田原地区で静内川中流域、マガンねぐらより約50羽の塒立ちが確認されたが、 その後、今シーズン新ひだか町、新冠町では一度も確認できず。
今季は、越冬地の緯度を上げ、むかわ町田浦地区・厚真町浜厚真地区を採食地。ウトナイ湖をねぐらとした210羽の群れは3月1日 まで越冬を確認したが、このような越冬パターン、過去18シーズンに一度もなく異例。

しかし、新ひだか町静内・H様、新ひだか町静内・山口様、ウトナイ湖サンクチュアリ様などのご協力を得て、3月4日を持ち越冬19シーズン の観察を終了しました。数々の情報提供につき厚くお礼を申し上げます。


<お 願 い>
国指定天然記念物「マガン」の越冬北限は、平成7年春までは宮城県伊豆沼でした。 ところが、平成7年12月より、地球温暖化が原因ではるか400kmも北に位置する新ひだか町 静内、新冠町を拠点に越冬するようになりました。 以来、この貴重な生態を記録しようと観察を続け、越冬記録は1日の欠落もなく昨シーズン 終了時点で2,060日になっております。 しかし、近年、マガン越冬行動が変化、毎年、どこにいるのかが分からず観察できない日が続き、 周辺に住む方からの通報が頼りの状況となっておりますが、幸い昨シーズンは13名の方より貴 重な電話情報を頂き、何とか18シーズンが終了しました。 今シーズンも、マガン群れを発見された方は、大変お手数ではございますが次まで情報をお寄 せ頂きますようお願い申し上げます。 情報提供された方には、薄謝を進呈させて頂きます。どうそよろしくお願い致します。
●電 話〜(090)9089-3502、(0146)42-7282 ●E-mail〜ta@tanioka.info ●住 所〜新ひだか町静内中野町2丁目6番38号 ●連絡先〜谷岡 隆