【越冬期間/平成28年(2016) 月 日〜平成29年(2017) 月 日】 <( 日間>
平成7年12月、越冬北限であった宮城県伊豆沼より約400kmも北に位置する新ひだか町静内(当時:静
内町)で、マガンが越冬を開始して昨シーズンで21シーズンが終了した。
従来、観察行動については、ガン類行動を広く普及、啓発することが最終的に保護活動に繋がる、との一念
で一昨シーズンまで日々情報更新、20シーズン継続してきた。しかし、昨今は時の流れと共に、珍鳥発見=ブ
ログ等の情報発信行動となり、従来の越冬行動を温かく見守りながら観察するというスタイルが残念ながら失わ
れてしまい、希少種は、観察ではなく撮影による自己情報発信行為に様変わりした。
現実に、昨シーズンは一部の者がブログ、フェイス・ブック等により発信したことにより、首都圏などからもアマ
チュアカメラマンが多数来訪、結果はともかく心配していたとおりの状況下となってしまい、越冬地周辺の住民の
方達にもご迷惑をおかけした。
従って、越冬情報公開がガン類越冬保全に繋がるというシチュヨ―ションは過去のものとなり、昨シーズンより
以前のように個体数、種別、越冬場所となるねぐら・採食地等の情報の発信が大きな支障になりかねないこと
から越冬詳細は差し控えるべき考え、越冬終了後に結果のみ発表することとする。
なお、昨シーズン、日高地方での越冬については北海道日高振興局をはじめ、札幌市、千歳市、苫小牧市、
新ひだか町静内などの観察者、北海道新聞、日高報知新聞など報道機関を始め多くの関係者のご協力により
越冬行動中のブログ、フェイス・ブック等発信、報道について自粛するよう協力を要請お願いし、ハイイロガン国
内2例目の越冬をはじめ総勢503羽のガン類が無事越冬という結果となり、深いご理解、実践行動に改めて心
より御礼を申しあげる。
※公表は自粛するが、今シーズンも生態解明、地球温暖化等の一助となるべく観察行動は継続、シーズン終了
後、その概要をお伝えする。
<下は、昨シーズン越冬写真>