平成13年5月20日撮影
種類が豊富で約一か月間、鑑賞に堪えることが可能な北海道松前町
の桜などとは違い、樹種の7割がエゾヤマザクラで構成されている二
十間道路の桜並木は、見頃となる期間が極めて短い。
つまり、パッと咲きパッと散る。一斉に花を咲かせる臨場感とスケ
ールの大きさがが醍醐味でありながら、その反面鑑賞に値する期間は
僅かに4〜5日間という、桜本来の潔さが特徴である。
しかし、エゾヤクザクラが二十間道路の全てではなく、一足遅くに
並木に二度目の花を咲かせるカスミザクラ、ミヤマザクラの外、周辺
の様々な自然にも味わい深い魅力が溢れている。
今回は普段、人々の目に触れることが少なく、ともすれば見失いが
ちなもう一つの二十間道路を探索し、そこで健気に生きている素敵な
脇役たちを紹介する。
出店が並んだ花のトンネルにもいつもの静寂が
並木の大木は相変わらずの存在感
花吹雪が彩どる自然のオブジェ
主役は去っても脇役たちがまだ華を