熱戦が繰り広げられた南北海道大会
高等学校ソフトテニス界の定番イベントであり、全国レベル大会では開催地が唯一北海道での
大会でもある第33回ゴーセン杯争奪「ハイスクールジャパンカップ・ソフトテニス2004」の南北
海道予選は、4月11日、江別市民体育館で開催された。
予選を勝ち抜いて大会出場権を得たのは、男女共15組の選手で、男子は北海道尚志学園が9
組、女子は札幌龍谷学園高校選手5組と多く、現在の北海道高校ソフトテニスの勢力分布図その
ままの形となったが、決勝戦もそのとおりとなり、男子は北海道尚志学園、女子は札幌龍谷学園
高校同士の対決となった。
その内、女子はベスト4に勝ち上がったのが札幌龍谷学園高校が三組で、準決勝で対戦した
伊藤・高塚VS佐々木・小沼との同校対決は、この日一番のゲームとなり、最後はファイナルゲー
ム7−5という大接戦で伊藤ペアが決勝へと勝ち進んだ。
決勝は、谷岡・渡辺VS伊藤・高塚とこれも龍谷同士の対戦となったが、膝の具合が良くなく騙し
のテニスをしていた谷岡も、準決勝での熱戦を見て闘争心に火がついたのか、いつもの強烈なス
トロークが甦り、第4ゲームを落としたものの結局は4−1で快勝した。
男子は、優勝したのは現在の高校界では飛びぬけた実力を持つ千葉・庭山ペアが順当勝ちして
全国大会への切符を手にした。
なお、この大会で、ベスト4に男子は蔭龍司、伊藤駿。女子は谷岡布美、高塚みなみ、佐々木舞
と静内第三中学校出身者が5名出場し、相変わらずの選手層の厚さ、トップレベルの活躍を見せ
たのが印象深かった。
本戦は、6月24日〜27日、予選を札幌市円山テニスコート、ベスト16以上を苫小牧市民体育館
で開催されるが、北海道選手の活躍が大いに期待される。
男子優勝の千葉・庭山(北海道尚志学園)
左から庭山、千葉、蔭、田中、伊藤、野勢、根井、和田
女子優勝の谷岡・渡辺(札幌龍谷学園高校)
左から伊藤、武田、小沼、佐々木、高塚、伊藤、谷岡、渡辺
○千葉・庭山(北海道尚志学園)
○石井・三津橋(北海道尚志学園)
○田中・ 蔭(北海道尚志学園)
○長谷川・五十嵐(北海道尚志学園)
○小池・田中(北海道尚志学園)
○豊田・菊地(北海道尚志学園)
○和田・根井(北海道尚志学園)
○浅野・梅田(北海道尚志学園)
○野勢・伊藤(北海道尚志学園)
○清野・鈴木(とわの森三愛)
○明戸・阿部(苫小牧工業)
○山本・中島(苫小牧工業)
○渡部・橋詰(室蘭清水丘)
○正岡・田近(札幌白石)
○柏 ・桂川(函館北)
※蔭、伊藤、小池は静内町出身
○谷岡・渡辺(札幌龍谷学園)
○伊藤・高塚(札幌龍谷学園)
○名和・谷本(札幌龍谷学園)
○佐々木・小沼(札幌龍谷学園)
○長谷部・井上(札幌龍谷学園)
○六田・菊地(とわの森三愛)
○北野・和田(札幌国際情報)
○伊藤・武田(とわの森三愛)
○藤原・山本(岩見沢西)
○正木・滝本(とわの森三愛)
○国見・ 蔭(北海道尚志学園)
○岡村・山本(苫小牧工業)
○原田・ 辻(北海道尚志学園)
○坂本・奈良(室蘭東)
○山川・谷藤(とわの森三愛)
※谷岡、高塚みなみ、 佐々木は静内町出身
●千葉・庭山 C−1 野勢・伊藤
●田中・蔭 C−0 和田・根井
●千葉・庭山 C−1 田中・蔭
3月に行われた北海道高等学校インドア大会、そして新人戦と、同じペアの決勝戦となり、結果も同じと
なったように、現在、北海道の高等学校男子ではこの2強が一歩リードしている。
千葉・庭山は小学生時代からコンビを組み、現在に至るまで全国大会でもベスト3に何度も入賞してい
る実力ペア。この日も息の合ったコンビネーションを見せ、定評ある千葉のストローク、庭山のボレーを小
気味良く展開、結局は一セットを落としただけの完勝。
しかし、前衛・蔭も長身を生かしたプレーでここ数年で順当に成長、また、田中も好不調の波はあるもの
の、安定したプレーが可能となり、北海道尚志学園の二枚看板となっている。今後の精進を期待したい。
なお、本大会、男子は4本全てが北海道尚志学園が独占し、北海道内の高校男子は今年も北海道尚志
学園時代の幕開けとなった。
○優 勝
千葉・庭山(北海道尚志学園)
○2 位
田中・蔭 (北海道尚志学園)
○3 位
能勢・伊藤(北海道尚志学園)
和田・根井(北海道尚志学園)