熱戦が繰り広げられた南北海道大会
高等学校ソフトテニス界の定番イベントであり、全国レベル大会では開催地が唯一北海
道での大会でもある第34回ゴーセン杯争奪「ハイスクールジャパンカップ・ソフトテニス20
05」の南北海道ブロック予選は、4月10日、江別市民体育館で開催された。
その内、女子は予選を勝ち抜きベスト4に残ったのは札幌龍谷学園、北海道尚志学園共
に二ペアで決勝戦は北海道実力bPの佐々木・熊林(札幌龍谷学園)と原田・蔭(北海道尚
志学園)と静内第三中学校時代は佐々木が後衛、蔭が前衛で共にペアを組んだ同士と言う
因縁対決となったが、現在では試合運びや実力に勝る佐々木の強打がこの試合も炸裂、C
−1と実力勝ちを収めた。
また、男子は北海道尚志学園の一人舞台でベスト4はすべて北海道尚志学園、準決勝は
二試合共ファイナルになる接戦であったが、最後は倉貫・田中が粘り勝ちし決勝戦はワンサ
イドゲームとなった。
○佐々木・熊林(札幌龍谷学園) C−1 原田・蔭(北海道尚志学園)
前衛の熊林、蔭の差はないものの、熊林は先般の私学、選抜等の全国大会を経験し一段と成
長。この試合でも一年先輩の蔭と比較してもそん色がなく、相手が苦し紛れに返す球を確実にたた
いて得点を重ねた。
一方、現在の佐々木と原田は、原田も闘志あふれる選手で北海道尚志学園の大将であるが配
球、ストローク、ゲームメイクを比較するとジュニアナショナルメンバーにも選ばれている佐々木に及
ばず、スコアの差はそのまま後衛の差となった試合。特に佐々木特有のライン際に決まる深い球は
相手を苦しめた。
また、北海道尚志学園・前衛の蔭も相手がかっての僚友とあって気力みなぎるプレーで随所に好
プレーを見せ善戦したが、ミスが少なく、ミスしても気持ちの切り替えが早く次のプレーに後を残さな
い佐々木・熊林の貫録勝ち。
かっては同じペアの佐々木、蔭もこの日は対決となったが、現状実力どおりのスコアとなった
昨年のエース谷岡の後継者で、今シーズン札幌龍谷学園の大将・佐々木舞、共に静内第三中学校出身
○佐々木・熊林(札幌龍谷学園) C−1 千葉・辻(北海道尚志学園)
この試合も佐々木の切れ味鋭いカッサーブと厳しい球が効果的に決まり、更に相手の甘いセカンドサー
ブが致命傷となり格の違いを見せ付けて一方的な試合となった。また、前衛も熊林と辻では力の差があり、
札幌龍谷学園のコンビネーション、ローボール処理も相手を上回った。
今の佐々木とストロークを互角に打ち合える選手は北海道にはいなく、このペアを崩すことは容易なこと
ではない。
○原田・蔭(北海道尚志学園) C−2 中嶋・木多(札幌龍谷学園)
一言で言うと後衛中嶋の自滅で、その内、木多もつられ次第にミスが多くなり若さが出てしまった試合。
北海道内でこんな試合をしているようでは歴戦の強豪がひしめく全国ではとても通用しない。双方の力量
的には大差はなく互角であるが、気持ちの差がスコアとなってしまった。
木多の持ち味である思い切りの良い全日本クラスの強烈なスマッシュが生かされていなかったのが残
念な試合。