2004(平成16年)・秋


十勝にハクガン9羽が集結


 夕暮れ迫りねぐらの三日月沼方向へと飛び立つハクガン6羽(豊頃町朝日地区)



  先にこのハクガン3羽が飛び立った(豊頃町朝日地区)


 
この時点ではハクガンは8羽(浦幌町朝日地区)





 ここ10年で最強の勢力と言われる台風22号が本州に上陸する中、曇り空の十勝・浦幌町へ
とガン観察に出かけた。いつもであれば、この時期はオオヒシクイがそこそこの数が揃っている
筈であるが今年は暖秋の性か、まだシーズン当初で思った程の数が集結しておらず、確認できた
ガン類はオオヒシクイが約数千羽で、お目当ての標識鳥も絶対数が少ないためか私が確認できた
のは全てがKナンバーに限定され、昨シーズン秋、10月11日〜12日に観察した時とほぼ同
様のKシリーズ標識鳥であった。
 また、酪農用に作付けされているトウキビ(レントコーン)の刈り入れもまだ、半分程度が終
了している段階でガンたちの餌にはなっていない場所も多く、大半は浦幌町朝日地区に群れが集
結、豊頃町では殆んどオオヒシクイを確認出来ず、今回も大空をガンたちが群雄する光景には残
念ながらお目にかかれなかった。
 なお、ハクガンは浦幌町朝日地区で9羽を確認したが、確認した範囲では成鳥8羽、幼鳥1羽
の計9羽で外のオオヒシクイ同様、まだこの地に来て間もないのか極めて警戒心が強く、近づく
ことが出来ないため、観察距離も遠く詳細は不明である。


※観察地〜浦幌町全域、豊頃町全域
※標識鳥〜○10月9日(全てR/W)
      K01(脱色)、K64、K65、K66、K68、K71、K73     
※希少種〜ハクガン9羽
     ○10月9日〜豊頃町朝日地区で9羽(3羽+6羽) 



●10月9日 曇り 
11:30〜三日月沼に行くが、オオヒシクイは約50羽程度と数は少なめ。
12:00〜豊頃町へと移動。上幌岡地区で東から西へと8羽のオオヒシクイ編隊が上空を通過。
      高度的に渡りで他地域からの移動と思われた。      
12:50〜浦幌町豊北地区に到着、岩井牧場横の牧草地でオオヒシクイ200羽を発見、極めて
      警戒心が強く近づけない。
13:00〜三日月沼、オオヒシクイ100羽。標識鳥一羽もいない。
13:10〜岩井牧場向かいの牧草地で標識鳥K65、K71。
13:20〜和田牧場近くの刈り取り直後のトウキビ畑でオオヒシクイ約300羽を確認。
14:00〜浦幌町朝日地区、十勝浦幌川沿いの牧草地でオオヒシクイ群れを確認、それでも約5
      00羽程度。ハクガン8羽(成鳥7羽・幼鳥1羽)。標識鳥K64、K73、K01、K68、大半
      が羽繕い
と背眠中でリラックスムード。
16:00〜豊北神社前のトウキビ畑でオオヒシクイ約100羽、K66。
16:35〜佐藤牧場、裏手のトウキビ畑にオオヒシクイ400羽。しかし、幾らも近づかない内
      に飛び立ってしまう。警戒心が非常に強い。
      を確認。この沼でこれだけの数を確認するのは初めてのこと。感動ものである。
16:45〜下頃辺川堤防沿い朝日地区のトウキビ畑でこの日一番の群れを発見。約500羽程度。
      暗くて標識鳥の確認までは至らず。ハクガン9羽(成鳥8羽・幼鳥1羽)を確認。      
17:03〜浦幌町三日月沼にオオヒシクイ多数がねぐらとして集結。その数は暗くて分からないが
      上空から次々とオオヒシクイが落雁状態で降りてくる。
17:10〜日没のため観察終了、静内町への帰路につく。